4-4. オーガニックコスメに関する特記事項

■鉱物の不使用 - 有機栽培された植物を主原料に

市場に出回っているほとんどの製品に含まれる主成分は鉱物油で、他に石油、ワセリンあるいは灯油とも呼ばれています。この鉱物は自動車の燃料として使用されているものと同じです。その他エンジンオイルやミシンオイルも鉱物油。自然派化粧品、オーガニック化粧品あるいはハーブ化粧品と呼ばれている製品にもそれらの成分が含まれている場合が多くあります。

【鉱物油について】
・スキンケア製品の主成分は「鉱物油」
・動物や自然と同様、鉱物油は人間にとって有害物質
・鉱物油は40~60%の毛穴を遮断し、本来の肌が持つ保湿回復力や皮脂回復力を弱める
 鉱物油で失われた皮脂を補うため「軟膏依存」になる可能性もある
・鉱物油から作り出される様々な成分:Ozokerit(オゾカリット、例:マスカラ)Polyisobutene
 (ポリソブティーン、例:リップケア)、ミネラルオイル、Petrolatum(ペトロラツム)、Paraffinum
 Liquidum(抗酸化剤として使用)、ワセリン、パラフィン、化学合成界面活性剤、化学合成香水。
・1993年、サンドラ・クライノウスの研究報告によると一般に販売されている乳液やクリームに含まれる
 鉱物油の一種であるパラフィンオイルは、体内に入り蓄積され、リウマチの原因となることがマウス実験
 で証明された。スウェーデンの厚生労働局では、長年この鉱物油害に注目しており、産業界に対しても注
 意書きを義務付けている
・有害成分の人工パフュームはPCBやDDT同様、人間の身体に蓄積される環境ホルモン

【有機栽培された植物の利用】
・鉱物油の代替品として、有機栽培された植物から抽出された低温圧縮ホホバオイルやシアバターオイルが
 使用されている。これらは肌本来の持つ働きを保持及び、肌自身の働きを活性化
・香料はネロリオイルやベルガモットオイルをはじめ有機栽培で育まれた植物から抽出した成分を使用
・全て自然に還元される成分を使用
・全て自然に還元され、自然破壊につながる成分を含まない製品の容器・包装等を使用

 

■鉱物の不使用 - 有機栽培された植物を主原料に

【EU内新法令】
製品化された商品の動物実験の禁止。
2009年9月11日より、成分の動物実験も禁止の意向、同時に「動物実験無し」のマークを付ける事も不適切表示とみなされるようになりました。
市販されているほとんどの製品に、動物の死骸不要部分から取り出された、グリセリンやコラーゲンが使用されています。その他、動物から取り出される成分の例としては下記のようなものがあります:
獣脂、ビタミンA、胎盤、ラノリン(羊毛からのオイル)、ミンクオイル、ケラチン(動物の爪、毛、角、うろこから抽出)、パルミチン酸セチル、スクアラン、動物性界面剤使用の洗剤成分

これらは、ナタネ油からグリセリンを抽出するように、ハーブ・植物からも同様の成分を取り出すことが可能です。

 

■グリーンケミストリーを順守する製造

グリーンケミストリー12条 環境に配慮するなどの観点から提唱されている地球環境改善のための対策。グリーンケミストリー12原則とも呼ばれます。米国のポール・アナスタス大統領科学技術政策担当者らによって作成され、現在、日本でも大学の授業などでも取り上げられています。

1. 廃棄物は「出してから処理」ではなく、出さない
2. 原料をなるべく無駄にしない形に合成する
3. 人体と環境に害の少ない反応物、生成物にする
4. 機能が同じであれば、毒性のなるべく小さい物質を作る
5. 補助物質はなるべく減らし、使用する場合も無害なものを選択する
6. 環境と経費への負担を考え、省エネを心がける
7. 原料は枯渇性資源ではなく再生可能な資源を使用する
8. 途中の修飾反応はできるだけ避ける
9. 可能な限り触媒反応を目指す
10. 使用後、自然環境の中で分解する製品を目指す
11. プロセス計測を導入する
12. 化学事故が発生しにくい物質を師ようする

 

■INCI命名法に即した物質名表示

1999年よりEUの表示法により、製品に含まれる成分の表示が義務付けられました。全てのEU加盟国に対し、全ての成分のラテン語学術名を表示することが義務付けられる同システムを「INCIシステム(International Cosmetic Ingredient)」と呼びます 。

例:[ 手づくりアロエ石けん全成分表示 ]
アロエベラエキス-1、キダチアロエエキス-1
[ INCIコード ]Aloe Barbadensis Extract,Aloe Arborescens
[ 一般名 ]アロエエキス(2)