【韓国】PPC注射の肥満治療使用に関する調査を実施

 食品医薬品安全庁(KFDA)は、PPC注射の効能効果が「肝硬変による肝性脳症の補助剤」として許可されていることから、同注射を肥満治療の用途で使用することは望ましくないとし、韓医師協会、大韓病院協会をはじめとする関連団体にも使用中止及び副作用の集中モニタリングに積極的に協力するよう要請したことを明らかにした。

 現在、PPC注射の肥満治療使用に関しては、十分な安全性と有効性の立証のために国内で臨床試験を進行中である。これに関しKFDAは、PPC注射の正しい流通と使用のために2010年11月22日と23日に国内唯一の製造業社である株式会社ジンヤン製薬と販売業者のアミファーム株式会社に対する点検を実施。違反事項を摘発した。

 点検の結果、株式会社ジンヤン製薬はPPC注射の製造過程で添付文書の記載事項を虚偽で記載していたことが確認され、1か月に及ぶ販売業務停止の行政処分を受けた。アミファーム社は、製品を肥満治療剤として虚偽の過大広告物を製作・配布したことが確認され、検察に送致された。

参考URL: 2010.12.27 KFDAニュース
http://www.kfda.go.kr/index.kfda?mid=56&pageNo=1&seq=13779&cmd=v