【韓国】ED治療薬「シルデナフィル」の個人輸入に注意を喚起

 食品医薬品安全庁(KFDA)が発表したところによると、2010年11月に海外ウェブサイト等を通じて販売されている性機能改善、ダイエット、筋肉強化等の効能を標榜する62製品に対し集中検査を実施。その結果、米国産「Herberex」をはじめとする15製品中に食品への使用が禁止されている医薬品成分シルデナフィル、ヨヒンビン、イカリイン等が検出された。

 KFDAは、放送通信審議委員会に対し該当製品を販売する海外サイトの接続遮断を要請。同時に、ポータルサイトに対しては広告禁止を、関税庁に対しては海外旅行客の個人輸入や国際郵便を通じた国内流入を防ぐよう要請した。

 海外サイトを通じて販売される製品は、安全性の検証(正式輸入通関)を経ておらず、有害物質を含有している可能性があり、摂取した場合に健康への危害が懸念される。また、払い戻し等の経済的な被害救済が難しいため、消費者に対し海外旅行中または海外サイトで製品を購入しないよう呼びかけた。

 KFDAは、これら海外の不法製品販売サイトを区別する方法として以下の事項を提案。注意し、確認することで区別が可能であると報告した:
○ ラベルが韓国語ではなく、外国語のみで表示されている、または機能性標榜製品の中で健康機能食品の図形がない製品販売サイト
○ 疾病效能または性機能改善等の虚偽広告、または公序良俗に反する図案や写真を利用した広告販売サイト
○ 配送形態が現地からの直配送であったり、購買代行方式に販売されるサイト
○ 事業者(販売者)の情報(所在地・連絡先・登録番号等)が海外であると確認または推定されるサイト
○ 電子商取引事業者情報確認サイトで、事業者登録番号が確認できない、または他事業者が検索された場合

 KFDAは、今後も海外旅行客による個人輸入またはインターネット上で販売される食品に対するモニタリングと検査を強化し、より安全な食品流通を目指していくと述べた。

参考URL: 2010.12.8 KFDAニュース
http://www.kfda.go.kr/index.kfda?mid=56&seq=13667