【韓国】子ども用化粧品の取り締まりを強化

 食品医薬品安全庁(KFDA)は、子供用と誤認する可能性のある口紅やアイライナー等の色調化粧品の点検を7月から本格的に行なう計画であることを明らかにした。 今回の点検は、子どもの保護対策の一環として地方自治体や関連団体等による指導期間後の7月から施行される。

違反者に行政処分や告発の基準
■製造業者および輸入業者
– 容器や包装に子供用という表示がある、もしくは子供用と誤認される可能性のある場合は当該品目に対し2ヵ月の販売業務停止
– 子供用と誤認される可能性のある広告の場合、当該品目に対し2ヵ月の広告業務停止
■販売業者
– 1年以下の懲役または500万ウォン以下の罰金

 現在、子供用の化粧品は化粧品法上、シャンプー、コンディショナー、ローション、クリームや浴用製品等の5つの製品類に制限されている。
子供用製品類
1. シャンプー、リンス
2. 乳液、クリーム
3. オイル
4. 人体洗浄用の製品
5. 浴用製品

 KFDAは、子どもの場合は大人よりも皮膚が薄く、吸収率が高いため、色調化粧品を使用した場合、かゆみや発疹等の副作用を引き起こす可能性があり、色調化粧品の使用自粛を要請した。また、教育委員会や小学校等に子どもの適切な化粧品の使用を指示する広報資料を配布し、大韓化粧品協会をはじめとする関連団体への製造業・輸入業者に対する指導を要請する計画である。参考までに、玩具や人形の口紅等の場合は工業製品ではなく化粧品として分類され、KFDAでの管理が一元化されている。

 KFDAは最近、外観至上主義に便乗し、子どもを対象にした口紅やマニキュア等を販売するケースが増えているため、子を持つ親に対しても注意を呼びかけている。子どもたちへの被害を防止するため、容器包装および添付文書等に漫画のキャラクターやイラストを使用することも制限。輸入品に対しても継続的に指導取締りを行なっていく計画である。

参考URL: 2011.3.17 KFDAニュース
http://www.kfda.go.kr/index.kfda?mid=56&pageNo=1&seq=14443&cmd=v