コパイバの特徴

数ある精油の中から、昆虫に対する高い忌避活性を有し、かつ微香性で、非常に安全性が高いという特長を持つコパイバ精油について、ここに紹介する。 ―コパイバとは?― コパイバは正式名をコパイババルサムノキといい、マメ科(Copaifera L.)の植物である。大きな幹に滑らかな樹皮をしており大変枝の多い喬木で、高さ30 mに達するものもある。コパイババルサムノキから採れる香料をコパイババルサムと...

昆虫忌避活性を持つ精油

 昆虫に対して忌避活性をもつ植物精油には様々なものがあるが、最も有名なのがニーム(インドセンダン)である。ニームは数多くの昆虫に対して忌避活性・摂食阻害活性を発揮することが報告されており、主な活性要因としてはアザジラクチンという成分が同定されている。また、人をはじめとする哺乳類などに対する毒性が非常に低いことも、ニームが注目されている理由の一つである。  衛生害虫の代表格であるチャバネゴキブリに...

忌避剤の利用に際して

 人の身近にいる有害動物による被害は農作物の食害に止まらず、人への直接的な被害や伝染病の伝播など広範囲に及ぶ。これら有害動物に対する衛生上・経済上の被害を防ぐためにはそれらを物理的あるいは化学的に直接殺すことにより駆除する手段がとられてきたが、近年、動物の愛護、あるいは生命倫理の観点から厳しく規制され、むやみに殺すことが難しい状況にある。従って、有害動物からの被害を最小限度にするための手段として、...

忌避のメカニズムについて

 多くの動物は情報を臭いから取り入れており、また有害動物の多くは高度な知能を持ち、臭いに敏感である。特定の臭いが動物の忌避行動へと繋がるのは、その臭いが鼻、口、眼の三叉神経系共通化学受容器に対する刺激作用で催涙、瞳孔の収縮、痛み感覚を生じさせることで逃避行動、つまりは忌避行動に至るものと推測されている。  昆虫に対する忌避剤の作用は、動物に対する作用とは異なる。吸血昆虫を例にとってみると以下のよ...

忌避剤の歴史

 古くから人類は様々な害虫による被害に脅かされてきた。例えば、直接人畜に悪影響を及ぼす吸血、刺咬性害虫としてはカやブヨが挙げられ、食品汚染や品質低下をもたらす害虫としてはコクゾウムシやゴキブリ、コナダニなどが、衣類の害虫としてはイガ類やカツオブシムシなどが、家具や建材の害虫としてはシロアリやヒラタキクイムシなどが挙げられる。このように、広範囲に渡る害虫被害に対し、古くからその影響を低減するべく様々...

【EU】薬事関連速報 2011.11.21掲載

当学会では、EUの関連情報を収集し、項目を掲載しております。 【EU http://ec.europa.eu/health/index_en.htm】 ・欧州医薬品庁、buflomedi を含有する全ての薬剤の販売中止を勧告 ・European Medicines Agency recommends suspision of all buflomedil-containing medicine...

【米国】薬事関連速報 2011.11.21掲載

当学会では、米国の関連情報を収集し、項目を掲載しております。 【FDA http://www.fda.gov/】 ・FDA、初の希少骨髄疾患治療薬を承認 ・FDA approves first drug to treat a rare bone marrow disease http://www.fda.gov/NewsEvents/Newsroom/PressAnnouncements/uc...

2012年 各国の医薬品関連展示会情報

World Drug Delivery and Formulation 2012 1月16-18日 Maritim ProArte Hotel Berlin ドイツ ベルリン Arab Health 2012 1月23-26日 Dubai International Convention & Exhibition Centre アラブ首長国連邦 ドバイ CIS Pharma...